PlantesSucculentesの雑記

子供と妻が大好きなDIYが趣味な1970s

 

@Piante3
日本の西の方から日常での出来事/想い/学びを好き勝手に書いてます。

屋根裏に地デジアンテナをDIYで設置してみる#2「設置編」

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こんにちはkeiです。

今回は屋内のDIYで屋根裏に「地デジテレビアンテナ」を設置しました。

現在利用している光テレビのサービス自体に不満がある訳ではありませんが、ず~と固定費が発生するってのはちょっとね

月々は少額でも、ちりも積もればなんとやら!前回の「準備編」で結構な額を節約出来る事がわかりました

plantessucculentes.hatenablog.com

設置するまでドキドキでしたが、軽量鉄骨&太陽光パネルと条件的に厳しい我が家でもなんとか無事受信出来ました。

建物の景観も変わらず、風雪被害対策やメンテナンス費用削減にも繋がるので、屋根裏への地デジアンテナ設置はおすすめですよ

屋根裏に地デジアンテナを設置する

屋根裏に地デジアンテナを設置するのは難しくはありませんが、色々準備は必要です。

中継局からの距離や方向の確認、設置場所の選定そして、当たり前ですがアンテナ本体は必ず必要です。また設置環境によっては、取り付け金具、ケーブル、分配器、ブースターなどが必要になる場合もあります。

まず中継局はどこにあるか確認する

先ずは地デジアンテナの設置場所と向きを決める為に、受信出来る中継局は何処なのかを確認します。

周辺にある中継局は、放送サービス高度化推進協会(A-PAB)で、住所や郵便番号を入力すれば表示されるので簡単にわかりますよ

tv-area.jp

しかしそんな面倒な事をしなくても、一発で分かる方法があります。

確認するのは、ご近所さんちのアンテナの種類と方向

アンテナの種類でお住まいの地域が電波の、強・中・弱電界どこになるのか、アンテナを向けている方向で中継局の位置が分かります。

我が家の周辺では、ほとんどのお宅が屋根の上に八木式アンテナを設置し北向きに向けています。

屋根の上の地デジアンテナの写真

ご近所さんに右へ倣えですね

ブログアイコンの考えるヒヨコの玩具
piante3

我が家から中継局は北方向みたい

アンテナを選ぶ

中継局の方向がわかれば、アンテナを決めます。

見たところご近所さんが設置しているのは八木式20素子アンテナばかりで、オシャレな平面アンテナを設置しているお宅は見当たりません

平面アンテナってこんなアンテナです

地デジ平面アンテナの設置写真

ざっくり見渡したご近所さんの設置状況からするとこの辺りは中・弱電界あたりで、出来るだけ高い位置へ設置した方が良さそうな感じです。

屋根裏設置となると作業性を考えコンパクトな平面アンテナもありですが、見た目や強風被害を気にする必要も無いので、安くて感度も高い八木式アンテナを購入しました。

購入したのはDXアンテナのUA20

■ 素子数:20素子
■ 受信チャンネル:13~52ch
■ 受信周波数:470~710MHz
■ 動作利得:8.5~13.8dB
■ 外形寸法:(幅)340×(高さ)518×(長さ)1374mm
注意

一般的に強電界地域は4~8素子、中電界地域は14~20素子、弱電界地域は20~26素子が目安となるのですが、地デジアンテナは素子が多ければ良いと言う訳ではなく電波に見合ったアンテナ選びが必要です。

今回購入したのは20素子のアンテナですが思っていたより箱は大き目で、箱の裏面が説明書になっています。

DXアンテナ777777

アンテナはこのように折りたたまれて収納されているので、思ったよりコンパクトですね、広げると嵩張るのでこのまま屋根裏に運びます

DXアンテナUA20開封

DXアンテナのUA20付属品

アンテナに同軸ケーブルを接続用する為のF型接栓(コネクター)が付属されているのが有難いですね、防水キャップとタイラップも入っていました

UA20付属品

地デジアンテナ設置

我が家の屋根裏はこんな感じ

この鉄骨の梁と梁の間の黄色いのが断熱材、この部分に乗っちゃうとダメなのですが、結構梁の鉄骨が狭くてバランスを崩して足乗せちゃいそう

屋根裏の写真

まだリフォームはしたくないので、先ずは屋根裏で安全に作業が出来るように、木の板を敷いて足場を作ります。

屋根裏の鉄骨に木材で足場をつくる

地デジアンテナを取り付ける為に、パラボラアンテナ用の取り付け金具を先に設置

パラボラアンテナ取付金具

金具に地デジアンテナを固定します。

アンテナの向きはご近所さんのアンテナを見て大体で合わせています

屋根裏に設置した地デジアンテナ

取り付けたら、同軸ケーブルを繋げば設置完了と超簡単です

アンテナケーブルを繋ぐ

屋根裏に設置したアンテナから分配器までの同軸ケーブルは、新築時に配線した既存のケーブルは使わず新たに新規で配線する事にしました。

ブログアイコンの焦ってるヒヨコの玩具
piante3

未使用とはいえ10年経過してるので、なんとなく・・・

同軸ケーブルはテレビ周りの配線に使う「2Cケーブル」から室内配線用の「4Cケーブル」、屋外配線用の「5Cケーブル」と数種類あります。

ケーブルは数字が大きいほどケーブルが太く、「減衰量」が少なくなるので、もちろん「5Cケーブル」を使って最短距離で配線したいって事で買いました。

「5Cケーブル10m」と「F型接栓」です。

5C同軸ケーブル

購入した同軸ケーブルには接続用の金具が付いていないのでF型接栓(コネクター)を取り付ける必要があるのですが特別な工具は必要ありません

ニッパー・ペンチ・カッターがあればOK

私はカッターは使わずLAN配線用のケーブルストリッパーを使いました

ケーブルストリッパー

黄色い器具は挟む位置、グレーの器具はダイヤル調整で刃の深さを調整して心線を傷めずに被覆を剥く事が出来る便利ツールです

ケーブルストリッパーで被覆を剥く

挟んでクルっと回せば簡単に剥けます

わざわざ購入する必要もありませんが、あればあったで重宝します。

LANケーブル皮むき工具
同軸ケーブル用ではありません

F型接栓への同軸ケーブル接続方法はアンテナが入っていた箱の裏面にも記載されていますが、特に難しい訳ではありません

F型接栓への同軸ケーブル接続方法

屋根裏に設置したアンテナから分配器まで同軸ケーブルを引いて、eo光TVの同軸ケーブルと差し替えます

これで映れば問題ないのですが、そう簡単にはいきませんでした

地デジの受信レベル

ダメNGってやってる女の人のイラスト
ママ

受信出来たのはNHKと民放1局だけ

しかも「レベル32」でアンテナレベルが不足しているそうです

受信レベルの目安

PanasonicのHPで確認すると、地上デジタル放送におけるアンテナレベル(または、信号品質)の受信の目安は「44以上」
BS・110度CSデジタル放送におけるアンテナレベル(または、信号品質)の受信の目安は「50以上」
4Kチューナー内蔵ビエラ(JX/HZ/HX/GZ/GX/GRシリーズなど)での4K放送におけるアンテナレベル(または、信号品質)の受信の目安は「54以上」

となっているので、32は低すぎますね~

eo光TVでの受信レベルがこちら

eo光TVでの受信レベル

eo光TVに切り替えると63~71dBですから半減してますね

ブログアイコンの考えるヒヨコの玩具
piante3

思ってたより悪い

やっぱり軽量鉄骨造で太陽光パネル搭載では屋根裏受信は無理かと諦めかけたのですが、調べてみるとこの受信レベルでも我が家の受信環境が特別悪いとはならないようで、ちゃんと対策方法がありました。

地デジブースターは結局必要みたい

地デジアンテナが受信できる電波が弱い場合は、当然信号を増幅させるブースターが必要になります。

しかし!アンテナに受信した信号レベルが十分だったとしても、ブースターが必要になる場合もあります

それは、「複数台のテレビやレコーダーを接続している」「地デジアンテナとテレビの距離が離れている」といった場合

例えば地上デジタル放送の周波数帯では「同軸ケーブルでの損失が30mで約5dB」「分配器での損失が6分配の場合は約11dB」辺りってのが各メーカー性能表での減衰量なので、実際TV端子に届くまでに最低でも約16dBは損失している計算になります。

我が家の場合も6分配器を通って今回テストした一番離れたTVまでは同軸ケーブルで30m程度はありますから、損失が無ければTVでの受信レベル32+16=48となりPanasonicのHPでの受信レベルの目安44はクリアしている事になります。

つまり分配すればする程、ケーブルが長くなればなる程、受信する信号レベルは下がるので、3台以上のTVを接続する場合には、受信した電波信号を増幅させるブースターを設置するのが一般的な設置方法となるようです。

ワンポイントアドバイスイラスト
ママ

大抵はブースターは必要って事みたい

とりあえずアンテナブースターを追加します。

購入したブースターは、アンテナと同じメーカーの製品で我が家は4K・8K・CS/BSは別系統なので今回はUHFのみのブースターです。

切替無しの「U38A」が安くなっているので迷いましたが、実売で¥1,500程の差でしたので利得を切替できる「BU433D1」をチョイス

この1台で33dB形としても43dB形としてもスイッチ一つでどちらでも使えるのデュアルブースターです。
強電界から弱電界まで受信環境で迷ってもこの1台で安心。
小型なので水平マストにも取り付け可能。

購入した「BU433D1」はブースター部と電源部が分かれたセパレートタイプ

付属品としてF型接栓(5Cケーブル相当用)4セットと防水キャップが同封されていました。

我が家は同封してくれているとは知らずにF型接栓を別途購入しちゃいましたが、ちゃんと4セット入っているので無駄に買い足さないように注意しましょう!

アンテナブースター「BU433D1」のセット内容

ブースターはアンテナの近くが良いらしいので、屋根裏のアンテナ直下に設置

屋根裏アンテナにブースター設置

電源部はコンセントが必要なので、マルチメディアボックス内に設置しました。

アンテナブースター電源部の設置

ブースターには、利得の切替や調整ボリュームがありますが、とりあえず初期設定のままで試してみます。

NHKと民放1局だけしか受信出来ていなかったのでブースターの追加だけではダメかも?って諦めかけていましたが。

ブースター追加後の受信レベル

アンテナから1番距離があるTVでこれだけの受信レベルがあれば大丈夫でしょ!バッチリ全局受信できました。

振り返ってニヤッってしている女の人のイラスト
ママ

ブースターって凄いわ

今後、悪天候など受信環境が悪化した場合などで受信レベルが下がるような事があれば、再調整もしくはもっと受信感度の良いアンテナに交換すればなんとかなるでしょう。

屋根裏への地デジアンテナDIY設置ですが、やってみれば簡単に設置出来ました。

屋根の上が見た目にもスッキリして、台風や雪害なども心配しなくても良く、更に!アンテナやブースターなどの機材も屋根裏なら気候・太陽光・紫外線などでの劣化もありませんから屋根裏アンテナはおすすめですね。

今回、屋根裏へのアンテナ設置に掛かった費用の内訳はこちら

※我が家が実際購入した金額です

アンテナ UA20 2,799
取付金具 1,550
同軸ケーブル 10m 1,689
F型接栓セット 534
アンテナブースター 5,700
合計 12,272

既存の同軸ケーブルをつかって、利得切替無しのブースターにしておけばもう少し安く出来ましたね

ケーブルTVや光TVで視聴されている方は、やってみる価値ありだと思います。

ただ本来、屋根裏は地デジアンテナを設置するよう設計されては無いでしょうから、その辺りは自己責任でDIYしましょう。