こんにちはkeiです。
前回は、焼き杉フェンスの撤去とリニューアルをしたのですが、実はフェンス板を洗って乾かしたりしている間、シーティングアーバーwith多肉棚本体の作業も並行して行っていました。
届いた木材は、檜90x90の4000mmが6本、45x120の4000mmが1本、30x105の3000mmが11本の合計18本です。
シーティングアーバーwith多肉棚のフレームを製作
木材の量で言ったら多くはありませんが、90角の柱が4000mmありますから、狭いお庭での取り回しはなかなか苦労します。
まずは長い90角の柱を必要な長さに切断する為、6本の柱高さを決めます。
柱の高さ決めと仮組み
水盛りで基準となるレベルを決め各柱の長さ(高さ)を決めていきます。
柱の高さは、以前製作したパーゴラに合わせた長さと決めているのですが、基礎の高さは前後で違いますし、以前製作したパーゴラ基礎とも高さが違う、全てバラバラの状態てす。
本来水盛りでのレベル出しは、基礎設置の段階でやっておくべき事なんですが、実は水盛りに使っている透明チューブは、庭で使っているミストシャワー用の物なんですよね
基礎の設置が夏場だったので既にお庭で使用中で、外すのが面倒だったんですよね( ̄▽ ̄)
まぁ結局後々に面倒になっただけなんですが。
水盛管は、離れた位置でも水平を確認出来る優れものDIYするなら必需品ですね、ペットボトルと透明ホースで簡単に作れるのですが、私は透明ホースのみで使っています。
複数個所の水平出しをする時の基本はこうです
バケツの水位と透明ホースの水位は常に同じなので、透明ホースを持って水面の高さで印を付けて廻れば、何処にでもバケツの水面と同じ位置に印が付けれる、つまり簡単に水平が取れるって代物
やり方は簡単
① 測定したい範囲の30cm程度外側に水糸を張る杭を打ちます
② 水を入れたバケツを測定する範囲の中心付近に置いて、透明チューブの片側をいれ、サイフォンの原理を利用し水を吸い上げます。
③ 基準となる柱や杭にもう片方のチューブの先を持っていきチューブの中に入っている水の高さに合わせてマーキングします。
※バケツの水面は任意の高さで良いのてすが、注意点は空気が入らないようにする事と、こぼさない事、それから水面はチューブの端(同じ位置)で確認する事、これはチューブを途中で短くすると中の水がバケツに戻ってバケツの水位が上がってしまう為です。
また一箇所目のマーキングはこぼしても大丈夫ですが、二箇所からはこぼすと同じく水位が変わるので、やり直しです。
④ 同じように水糸を張りたい杭全てにマーキングします。マーキングした位置でも良いですし、マーキングした位置から10mm高くとか、25mm低くなど作業しやすい高さに合わて水糸を張ります。
⑤ これで基準となる水平な水糸のラインが出来ます。
本来なら構造物を製作する場合は基礎の段階で、杭を1箇所に3本打って水貫と呼ばれる横板をつけてピタゴラスの定理を使って直角に水糸を張っていくのですが、基礎設置は、フェンス基礎と物置基礎に沿わせたのでやってないんですよね
実際にはこんな感じで水糸を張っていきます。
今回は、基礎金具の高低差だけ測りたいので、杭を打って基準となる柱に付けた水盛管と同じ水位の位置に水糸を張って各柱の基礎金具から水糸までの高さを測るだけです。
こんな感じで簡単な話しなんですが、我が家の監督さんが、直ぐに張った水糸を触ります、ちょっと目を離すと今度は水糸の杭を打ってるし
監督!ボスのお手伝いしておいで・・・
結局、仮の木材で1本づつ水盛菅で測定しましたよ
で!測定はしたのですが今回は、物置き側に風が抜ける様にしたいと言う事もあって柱の高さが2,400mm近くになります。
ちょっと高さがあるので、圧迫感が無いか心配です、一度全ての柱を割り出した長さにカットして仮設置して確認する事にしました
柱の上下を確認して仮組
一応柱なので、逆柱にならないように購入した90角の材木の末口と元口を確認します、その木材が生えていた時と同じ向きにするんですね、上を末といいまして下を元と言います
製材されちゃうと見分け方は難しいので100%は分からないのですが、今回は節を見て判断しました。
見分け方は、節の中心を見ます。
木の枝は太陽に向かって伸びていくので節の中心部がよっている方が基本的に末になります、ただし全ての枝がそうとは限らないので、いくつかの節を見て判断します
更に木口の年輪や赤身の範囲が広い方が元になるのでそちらでも確認します
また購入した90角のヒノキはモルダー加工していないので、サイズがきっちり90mmになっていません、若干の誤差なら後にカンナ掛けするので大丈夫なのですが、測ってみると96mmの物もありました。
さすがに 90mm幅の柱金物に入らないので、ルーターで削ります。
金具にセットする部分に沿って、片面3mm削りました
柱金物にボルト留めするためのボルト穴も空けます、ボルトのサイズはM12なので結構な大きさの穴になります、ドリルの刃も太いのでドリルガイドを使用します
上下2箇所の通しボルトなのでズレちゃうと金具に止められなくなるのでここは慎重に穴あけします。
穴をあけたら基礎に埋め込んだ柱金物にボルドで仮組してみます
バッチリです!全ての柱を基礎に仮留めして確認してみます、6本の柱が建ち上がりました。
想像したより空間が広く風の通りと日当たりもいい感じになりそうです。
写真に写っているグルグル巻きの水糸は、我が家の監督さんが邪魔しながら遊んでいる為です。
監督~
ファイト!
監督が遊んで仕事している間、仮に立てた柱を眺めていたら多肉棚の設計ミスが発覚!物置横の基礎が5cm程オフセットされてた!
単純に物置きから長い荷物を出す際に柱が邪魔になるから、オフセットさせたのを忘れてた。
以前製作したパーゴラの垂木を延長して、柱を挟み込んで連結補強する目論みが・・・
思いつきで作業するから
まぁ柱も6本あるし、単独でも大丈夫でしょう
ほんの半年前なんですけどね〜現物合わせで思い付きでやってるもんだから、すっかり忘れていました。
木材の刻み
気を取り直して木材の刻み作業に取り掛かります。今回は、4mの桁を通す柱3本と、桁と以前製作したパーゴラを連結するパーゴラ側の垂木7本、合計17箇所を電動丸ノコで、切り欠くだけです
4mの桁は重く半分以上突き出した部分に控え柱もない為、風で煽られたりした場合には、柱との接合部にかなりの荷重がかかります。
ボルト6本で対策する予定ですが、更に柱を欠いて荷重を受けるようにしました。組む際にも切り欠いた部分に桁となる木材を引っ掛けれるので作業もやりやすいです。
切り欠きは丸ノコの歯を調整して、何箇所か切り込んだ後ハンマーで軽く叩けば、簡単に折れます、これが気持ちいいんですよね
切り欠くのは簡単です。
まず丸ノコの刃を切り込みたい深さに調整します。切り欠きたい幅の両端を定規を当て墨線に沿って切り込みます
あとは先ほど切り込んだ間をフリーハンドで何度か切り込んでいくだけです。
写真では細かく切り込みを入れていますが、あまり細かく切り込むと割れた木片が飛んで回転する刃に当たり危険です。1cm間隔位でもOKです
切り込みを入れたら、横から軽くハンマーで叩けばパリッと簡単に折れます
残っている部分をノミで軽く削ればOKです
切り込み幅が合っているか相手の木材を合わせて確認します、ボルト穴もあけてボルトが入るかも確認しました。
通常のパーゴラならコーススレッドで留めれば十分ですが、例えばブランコやハンモックを付けたいなんて場合にもボルト留めは必須です。
コーススレッドは引き抜きには強いのですが、せん断強度は高くありません。ブランコぶらぶらで荷重を掛け揺すると簡単に折れるのでご注意を。
切り欠いて組み合わせてボルト留めしておけば少々荷重が掛っても安心です。
木材のカンナ掛け
建材屋さんで購入したヒノキ材は、モルダー加工をしていない状態で購入したので表面がザラザラの状態です、塗装をする為に表面を綺麗にカンナ掛けします。
事前にお願いすれば、ツルツルにカンナ掛けもしてくれますが、今回連休前に急に注文したので時間的に無理でした。
その代わり3mで注文したヒノキ90角がお値段変わらずで4mでの納品となったわけです(連休前で3m材を作るのが面倒だから丁度あった4mをそのまま持ってきたらしい)
ここで電動カンナの出番です、屋外で使用する木材ですから、塗装がしやすくなる程度で仕上げます。切り屑はかなり出ますから、集塵機や集塵袋を装着します。
今回は、監督が切り屑を所望との事で、集塵袋で回収しました。
電動カンナの横に付いている黒い袋は卓上丸ノコに付いていた集塵袋の使い回しです。
切り屑の吐き出し口にホースクリップバンドで装着するだけなので、専用で無くてもはまればok
ただし直ぐに満タンになるので、邪魔にならない程度の大きさは必要です。
桁に使う45x120と垂木の30x105の板は結構反りがあって、電動カンナでは削り過ぎてしまうので、毛羽立った部分をトーチバーナーで炙ってツルツルにしましたよ!
焼き杉ならぬ焼き檜です。サンダー掛けしても良いのですがバーナーの方が速いんですよね、表面のささくれだけ軽く炙って炭になった部分を台所用のステンレスタワシで軽く落とせば塗装し易くなります
カンナ掛けで仕上げまでやっちゃったりサンダーでしつこくやると、ツルツルになり過ぎて塗装が浸透し辛くなるので程々に
フレームの塗装
塗装は一番場所も時間も必要な作業です。使用塗料はオスモウッドステインプロテクターのローズウッド色
実は我が家でヒノキ材のDIYといったらIN-WOOD(インウッド)って言う天然素材の浸透性木材保護塗料が定番でした。
低粘度でサラサラなので、めっちゃ塗りやすく一度塗りでOKなのにリーズナブルなお値段ってコスパ最高な塗料でお気に入りだったんですよね
ヒノキで作った葡萄のパーゴラでも使っていたのですが、前回そのパーゴラメンテナンスで塗料をオスモに変更しました。
塗料をオスモに変えて、色を濃いローズウッドにしたのには、理由があってIN-WOOD(インウッド)は作業しやすくて、ちゃんと保護もしてくれてたのですが、塗装後徐々にカビが生えた様に黒ずんでくるのが、ちょっと気になってたんですよね
洗浄すれば良いのですが、メンテナンスするまで洗浄すればあんなに綺麗になるとは知らずに、黒ずんだ木材を塗装する為に色の濃いローズウッドを選んだんですね。
以前にパーゴラをメンテナンスした時の記事
ローズウッド色は気に入ってるんだけど、本来はもう少し明るい色にしたかったんですけどね
しかし前回のメンテナンスで購入した3L缶がまだ半分の1.5L残ってますし、連結したパーゴラと色が違うのも変なので、同じく濃いローズウッド色で塗装します。
塗装作業も監督さんが参加する気満々です。ちょっと塗料の使用量が多くなる予感がして心配なので、0.75Lを追加発注しました。
塗装1回目
やっぱりベタ塗り&こぼしまくりです、もったいないので後から、伸ばして周ったのですが監督さんが、せっかく塗ったのに触らないで!とご立腹です。
まぁ今年のGWはお出掛けもできないので、楽しくが一番と言う事で、好きなように塗らしました。
残念ながら、塗ってる最中はカメラを持てなかったので、べた塗りしていた写真は無いんですね
一度目が塗り終わって乾燥待ちの写真です
想定を遥かに超える使用量でベタ塗りの為、なかなか乾きません、当日の重ね塗りは諦めて、翌日に持ち越しです。
翌日は監督に変わって、我が家のボスが参戦してきました。ボスもなかなかの使用量なのですが、細かい事を言ったらやる気が無くなるので、そっと見守りました。
しかし二度塗り完了時点で、塗料残量は推定200ml!今回の塗装はフレーム部のみで、まだ追加で塗装する木材が残っています。
更に追加発注が必要なのですが、0.75L缶の追加では、再度足りなくなる予感が・・・かと言って、1.5L缶が無いので、0.75L缶×2を追加するか?いっそ3.0L缶にするのか悩ましい所なんですが、散々悩んで3.0L缶を追加しました。
最初からケチらず3.0L缶発注しておけば良かったと超後悔
開封後の保存可能期間は2年なので、これで2年後にメンテナンスする事が必須となりました。
結果最初に追加した0.75L缶が無駄になっちゃった。2万円でお釣りが来た木材に塗料が2万越えってどうなの?
お得な20%増量の文字にやられましたよ
オスモウッドステインプロテクター塗装時の注意点として、塗装の際の基本的な事なのですが、参考まで一言
粘度が高めなので、塗り過ぎでムラが出ないように、塗装に使用する刷毛は硬めにしましょう。標準の塗装間隔は4〜6時間で2度塗りなのですが、ホームセンターのお買い得品の安い刷毛は柔らかいので塗り過ぎて乾かないので特に注意。
今回は買い溜めしてたので、お買い得品使いましたが案の定です。
またオスモは一般的な塗料の2倍の主材を使用している為、使用前は缶の底にかなりの量の主材が沈殿してます。缶を振った位ではダメなので、塗料を混ぜる物を準備しておきましょう。
3L缶を購入すれば、こんなのが付いてきます
が!私はこれでかき混ぜた後、すくって小さな缶に移して使ってます。
あと塗料の注意書にも書いてありますが、タオルなどに塗料を付けたまま放置しておくと自然発火する事があるので、要注意です。
となんだかんだと、やっと塗装完了まで来ました。
二度塗りして塗装が完了した木材達です
かなりムラがありますが、良い感じに仕上がりました。
あとは塗料が乾けば組み立てです!
次回はついに組み上げです・・・遅い!
前回記事はこちら👇
【お庭のDIY】シーティングアーバーwith多肉棚 #3焼き杉フェンスのリニューアル製作編〜 - PlantesSucculentesの雑記
続編はこちら👇