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日本の西の方から日常での出来事/想い/学びを好き勝手に書いてます。

【おうち果樹園】お庭で収穫!レモンの木を育ててみませんか?-レモンの木の育て方-

こんにちはkeiです。

おうち果樹園計画、今回はレモンです。

我が家には、「お庭にレモンの実がなってたら可愛いね」って軽い気持ちで植えたレモンの木があり、毎年花を咲かせ実を付けてくれます。

常緑樹なので冬場に寂しくなったお庭にもピッタリ、白くかわいい花や黄色く鮮やかな果実もお庭のアクセントになるレモンの木はおすすめです。

レモンの木のトゲは小さいお子様がいる家庭では心配ですが、トゲのない品種もあるのでご心配無用てす。

庭のレモンの木の写真

庭のレモンの木

ただ我が家のレモンの木はほったらかしなので、樹形も悪く葉っぱも元気がありません、真面目に育てればもっと元気になるのではと、我が家での失敗した点も交えつつ育て方のおさらいです。

OKって笑顔でマルを出す女の人のイラスト
ママ

いっぱい収穫できるかな

 

レモンの木の育て方

レモンの木は樹高が2~3mなので、きちんと管理すれば庭が狭くても「地植え」が可能ですが、ほったらかしているとそこそこ邪魔になるくらい大きくなります。

暖かい地域にお住いの方や耐寒性のある品種以外は寒さ対策がしやすい「鉢植え」をお勧めします。

それでは、レモンの木の1年間の栽培スケジュールです

栽培カレンダー

レモン栽培カレンダー

レモン栽培カレンダー

栽培カレンダーでおや?って気付いたあなたは素晴らしい!

実はレモンは四季咲き性で、年に3回白い花を咲かせます。でも1番花がたくさん咲くのは、5月頃の春、レモンは基本的に春に開花し結実した果実を収穫します。

レモンの品種

リスボン

レモンと言えばこの品種です、我が家のレモンもリスボンです。

レモンの木の中では寒さに強い品種で-3℃でも栽培可能なので、地植えや屋外での鉢栽培に向いています。

樹勢が強く直立性です、育てやすい分大きくなりやすいので鉢植えがおすすめ

果実は果汁も多くて酸味が強い正にレモンです。

通常リスボンにはトゲがありますが、最近ではトゲなしリスボンも販売されているので、トゲが気になる方はトゲなしか確認して購入しましょう。

ユーレカ

こちらの品種もよく見かけますね、横に広がるので樹形が綺麗でトゲは少なめです。大きくなりにくいのでコンパクトに育て方におすすめ

耐寒性がリスボンより劣るので、冬場気温が下がる地域では鉢植えで室内に入れたり、寒冷紗をかけるなど寒さ対策が必要です

マイヤーレモン

レモンとオレンジの交雑で酸味が少ない品種です

耐寒性もあり育てやすく、収穫量も多め、他のレモンに比べ果実の形が丸みを帯びており橙色が濃い

香りはやや弱いのですが、果皮が薄いので皮ごと使った料理やマーマレードなどに向いています。

璃の香(りのか)

リスボンと日向夏の交雑で、レモンの木がよくかかる「かいよう病」や寒さにも強く育てやすいように、農研機構が2014年に育成し、苗木の販売は2016年からとかなり新しい品種で、種苗法登録品種です。

種苗法についてはこちらから

種苗法の改正について:農林水産省

璃の香は、樹勢が強く直立性でトゲの発生は少なく、果実は200g程度と大きいのですが、果皮が薄くまろやかな酸味が特徴、リスボンやマイヤーレモンに比べ種が少なく、マイヤーレモンより果皮が薄い

「璃」は「宝」あるいは「ガラス」「水晶」という意味で、「璃の香」はこの品種のもつ透明感やすっきり感のある香りを表している。 

かいよう病に強く、大果で酸味がまろやかな レモン新品種「璃の香(りのか)」 | 農研機構

 

どうぞって笑顔で手を出す女の人のイラスト
ママ

おすすめの品種は「リスボン」「璃の香」

他にも色々な品種がありますが、やっぱり初めてレモンを栽培するなら、お勧めは「リスボン」や「璃の香」ですね、耐寒性があるので屋外で育てやすく直立性の樹形は広がらないのでマンションのバルコニーなどの幅がない場所でも育てやすいと思います。

ブログアイコンのビックリしているヒヨコの玩具
piante3

我が家も「璃の香」育ててみたい

苗木の選び方

鉢植えのレモンの木は年中販売されています、実を付けたまま販売されているのもよく見かけますね、しかし春先にホームセンターに並ぶ苗木の多くは1〜2年生の若い苗、いわゆる棒苗、枝が出ていても緑色の若い枝の苗ですね

販売しているレモンの苗木の大きさイラスト

レモンの苗木

ある程度育った3年生以上の苗は育てやすく収穫までも早いのですが、やっぱりここは若い苗木からじっくり育てて頂きたい。

振り返ってニヤッってしている女の人のイラスト
ママ

育てる事にも!意味がある

苗木は枝が多く葉がたくさん付いていて、葉の色が濃く幹の太い苗木を選びましょう。

ただし、あまりにも緑が濃い葉の苗は、チッソ過多で育苗していた場合があるので、植え付け時の肥料を調整する必要があります。

植え付け時期

レモンの木は年中植え付け可能ですが、夏の暑い時期や冬の寒い時期は、植え付け後の管理が大変なので、避けましょう。

植え付け適期は、3月〜4月の春の季節です、ちょうどこの時期に1〜2年生の若い苗が店頭に並びます。この時期なら根鉢を崩して根を触っても大丈夫ですが、それ以外の時期は肩土を落とす程度にしておきましょう。

植え付け場所

レモンの木は日当たりと水捌けがよい場所が大好きです、強い風が吹き付けるような場所は、葉や枝果実が傷ついて、かいよう病になって木を弱らせてしまうので、避けましょう。

またレモンの木は寒さに弱い為、寒さ対策が必要で、1、2年の若い頃は特に要注意

地植えで育てた場合は、木が大きく育ちたくさん収穫出来るようになりますが、最初に大きくなろうとして、根を伸ばし幹や枝に栄養を送る為、若い苗木は収穫まで3年以上かかる場合があります。

また鉢植えに比べて夏場の水やりも回数が少なくて済み、植え替えの必要もないのですが、一般家庭の我が家の経験から、鉢植えをおすすめします。

我が家も最初はリスボンを地植えしていました。

シマトネリコとジューンベリーの間に植えたのですが、もともとの植え付け場所が狭すぎなのが失敗でした

ブログアイコンの焦ってるヒヨコの玩具
piante3

成長する事を考えてなかった・・・

写真は植えて1年後ですが、更に1〜2年で、大きく成長

レモンの木植え付け1~2年後の写真

レモンの木植え付け1年後

リスボンは直立形で横には広がりませんが、直ぐに樹高は3m近く横にも2mと成長、当初は剪定で凌いでいましたが幹が太くなり、これ以上はと、60LのNPポットに鉢上げしました。

女の人があごに手をあて考えるイラスト
ママ

シマトネリコの成長が凄くて日陰になっちゃったのよね

地植えしていた頃は、台風や寒波などの対策が大変でしたが、鉢上げしてからは、移動出来るので楽になりました。

植物は成長します!

庭に樹を植える場合は、将来的にどの位成長する?大きくなった時の日当たりは?風当たりは?根の張りは?落ち葉は?害虫は?など考えておくべき事がたくさんあります。

植え付け

レモンの木は地植え鉢植え共に栽培可能、陽当たりが良い室内で栽培すれば、寒さに弱い品種でも、大丈夫ですね。

地植え

地植えの場合は、植え付け場所の準備は、早い目に済ませておきたいです、少なくとも1ヶ月前には準備しておきましょう。

植え付け場所に穴を掘り、掘り出した土の2~3割程の堆肥と苦土石灰を混ぜて埋め戻して1ヶ月程度なじませておいてから、植え付けます。

女の人がグッドってジェスチャーしているイラスト
ママ

レモンの木はph5.5〜6.5程度の弱酸性土壌が大好き

植え付け準備

植え付け準備
鉢植え

鉢植えの場合は、将来的に大きく育てたい場合でも、いきなりNPポットなどの大型の果樹鉢に植え付けずに、苗木の一回り大きい鉢で植え付けましょう。

大きな鉢にすると、地植えのように実がなるまで年数がかかりますし、台風や寒波の際の避難に困ります。

木の成長に合わせて植え替えで、徐々に大きな鉢にしていきます、最初は8~10号程度の鉢に植えましょう。

8号=直径24cmで土の容量が5.2L

10号=直径30cmで土の容量が8.4Lです。

土は市販の果樹用の土か赤玉土もしくは真砂土と堆肥が7:3

レモンの苗木の鉢植えイラスt

レモンの苗木の鉢植え

植え替え

地植えの場合は植え替えは必要ありませんが、場所を移動したい場合や鉢上げしたい場合に必要となります。

鉢植えの場合は、数年すると成長した根が詰まって、レモンの木が弱ってくるので、様子を見ながら行います。

あまりに大きな鉢などは、植え替えせずに鉢の周りの根を切って土を掘り入れ替えます。

植え替え時期の適期は、植え付けの場合と同じです。

地植え

我が家は地植えから鉢に植え替えたのですが、太い根がかなり伸びていて、鉢に入る大きさの根鉢だと根が少なくなるのが心配で、根回しを行い毛根を増やしました。

私がやった植え替えの方法(根回し)

4月頃に鉢に入る大きさで、幹の太さの4〜5倍の位置の周りを掘り溝を作ります

根回しの為の溝を掘るイラスト

根回しの準備

太い根や細い根が出てくるので、細い根は全てハサミで切り、太い根は四方にバランスよく半分程度の3~4本を残して他は切断、木の下側もスコップを差し込んで半分程度の根を切ります。

植え替え時には残した太い根も切断するので、残した根の周りの皮を剥いで発根を促し細根を増やします。

太い根を四方に数本残すのは、レモンの木が倒れないように支える為でもありますが、細い根を全て切断してしまうので、全体の根の機能を減らしすぎない為です。

切断した根の先や皮を剥いだ所から発根させる為に埋め戻し水をたくさんあげます。

根が少なくなった分、地上も剪定し少し枝葉も減らしてあげましょう。

根回しで根を切る

根を切って細根を増やす

半年~1年もすれば、切断した根や皮を剥いだ所から、たくさんの細根が出てくるので、翌年の春に掘り起こして植え替えです

根回しで根を切ったその後のイラスト

根回し準備から半年~1年後

根鉢より一回り大きな果樹鉢に、根鉢を崩さないように植え付けます(もたもたしていると毛根が乾いてしまう)

地植えからすると根の量はかなり減るので、剪定で枝葉を減らして、水をたっぷりあげて支柱を立てます。

地植えからの植え替えの場合は大きく成長している場合がほとんどだと思います、成長し樹高が高く育ったレモンの木は風の影響をモロに受けます、揺れて根鉢が動くと、せっかく発根してきた根が切れたり、根が出にくくなるので、しっかりと支柱を立てましょう

根回し後に地植えから鉢植えへのイラスト

根回し後に地植えから鉢植えへ

大きな樹だと一人では難しいですが、2~3mのレモンの木なら60Lの果樹鉢への植え替えは、そう難しくはありません。

これが離れた場所への移植とかになると、根巻きも必要ですしやはり重いですから大変です。

地植えから60Lの果樹鉢に植え替え後、数年経った現在の写真です。

かなり放置していたので、葉も黄色く元気がありませんが幹はかなり太く成長しています。

レモンの木の鉢植えの写真

レモンの木の鉢植え
鉢植え

鉢植えの植え替えでは、木の大きさを維持するのか?大きくするのか?で準備する鉢の大きさが違います。

まだまだ大きく育てたいのなら、一回り大きな鉢へ、維持するのなら同じ鉢に植え替えます。

基本的に植え付け時と同じ要領ですが、鉢の中で成長して広がった根を整理してあげる必要があります。

植え付け適期の3〜4月以外は、表面の土や肩土を落とし古い根を整理する程度に、春先のレモンの木が目覚める前なら、根鉢の周りを崩して古い土を落として一回り小さくなる程度に根も整理します。

同じ鉢への植え替えの場合は、鉢を洗って綺麗にしてから使いましょう

植え付け後の管理

レモンの木を育てる際に特に注意すべき点は気温と強風(風当たり)です。

もちろん果樹全般に必要な水やり、剪定、肥料や害虫、病気にも気をつけなければなりません。

気温

リスボンなどレモンの木のなかでも比較的寒さに強い品種もありますが、基本的にレモンは寒さに弱く気温が0℃以下の環境下では育てるのが難しい果樹です。

地植えだと、寒波などで気温が下がるような場合は、寒冷紗などをかけて対策します。

鉢植えで育てれば、気温に応じて置き場所を室内などに移動できるので、寒さが心配な地域でも育てやすくなります。

強風

レモンの木が強風に弱いのは、根張りは浅いなどの理由では無く、かいよう病にかかってしまうからです。

風が吹いて果実、枝葉や幹に傷が付くとそこから細菌が入って、かさぶたの様な物が出来てしまい、葉や葉柄で発生した場合には、落葉してしまいます。

細菌病の為、雨が降ると伝染して広がってしまうので発病した枝葉や果実は直ぐに取り除きましょう。

防除効果のある薬剤もありますが、薬剤だけでは不十分なので、風当たりの強い場所での栽培は避けましょう。

水やり

水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげます

レモンの木は陽当たりが良い場所が大好きなので、水切れに要注意!特に鉢植えでの夏場は水やりが欠かせません。

庭植えの場合は、真夏に日照りが続くような場合を除き除き、水やりは不要です。

剪定

剪定は春3~4月に行います、1~3年目の若い木は枯れ枝を剪定する程度でほぼ必要ありませんが、トゲはレモンの木自身を傷つけるだけでなく、作業時にもうっかり触って怪我をする場合もあります、特に小さな子供が怪我をしないように見つけたらハサミで切り落としましょう。

剪定の基本は日当たりを考慮し内側に向いた重なり枝、前年実を付けた枝や葉のない枝を間引き剪定する程度で十分です。

また春先から夏にかけて勢い良く伸びる徒長枝なども花が付きにくいので根本から落とします。

重要なのは春に伸びた枝に翌年実を付けるって事です。となれば、昨年伸びた枝に今年実がなります

春に伸びた枝はよく考えて剪定しましょう、また上方向に伸ばすと樹勢が強くなり、花が付かない事があるので上を向いた枝は紐を結び付けて下向きに引っ張り誘引して花つきを良くします。

レモンの木の剪定イラスト

レモンの木の剪定
肥料

レモンは肥料をたくさん必要とします、1年を通して肥料切れさないことがポイントですが、肥料のやりすぎには要注意

一度にたくさんの肥料を与えてしまうと、肥料焼けを起こしてしまいます、また窒素過多になると、樹勢ばかり強くなり花がつきにくくなります。

3月に元肥、6月・10月と様子を見ながら追肥と覚えておきましょう

肥料は窒素成分が控えめに配合されている果樹用の有機肥料がおすすめです。

病害虫

害虫としては、アブラムシ、カイガラムシ、ミカンハモグリガ、カミキリムシ、アオムシなどの害虫がよくつきます、特に春先に飛んでくるアゲハチョウには注意しましょう、アゲハチョウは卵を産みつけ孵化したアオムシはあっという間に葉を食べ尽くしてしまいます。アオムシは見つけたら箸かピンセットで取り除きます。

お勧めなのは、先曲ギザつきの特大ピンセットです

若干錆びてるのは、庭に常備している為

特大ピンセット画像

先曲ギザつき特大ピンセット
30cmの長さがあるので苦手な害虫に近づかなくても大丈夫!先曲でギザ付きなので、奥の方の葉の小さな害虫でも確実にキャッチできます。

病気では、かいよう病対策が必須、強風も気をつけるポイントですが、ミカンハモグリガの食害の傷からも、かいよう病の発生につながります。葉に模様を画くような食害の跡があれば幼虫が葉の中に潜っているので、葉ごと取り除きましょう。

摘果

家庭菜園ならあまり気にする必要はないと思いますが、実らせすぎは木に負担がかかるので、葉の数25枚~30枚に1果を目安に摘果します。

ただしレモンの木は生理落果という不要な実を落とす性質があり、あまり早くに摘果すると残した果実まで落果する可能性があるので、生理落果が済んだ7月中旬以降で摘果します。

収穫

レモンは黄色くなって熟しすぎると香りや酸味が飛んでしまうので、緑から黄色に色づき始めた頃が収穫時期、未熟な緑色した果実でも香り良く爽やかな酸味を楽しめます。

収穫のタイミングでの香り酸味の違いを楽しむのも、家庭菜園ならではです

自分の好みの収穫タイミングを見つけましょう

レモンの木を育ててみませんか?

冒頭でも書きましたが、お庭にレモンの木があると楽しいと思いませんか?

艶やかな緑葉や黄色い果実は、冬に寂しくなるお庭にピッタリです。お庭に黄色が入ると雰囲気も変わります。

無農薬でも大丈夫ですし、地植えならほったらかしでも十分果実を収穫できますよ、我が家も農薬は使った事がありません、約10年間水やりと忘れた頃の施肥で、ほぼ放置状態でしたが、毎年花が咲き実をつけてくれます。

新しく育てやすい品種も開発され初心者でも育てやすい果樹だと思います、黄色くかわいい果実が付いたレモンの木お勧めです。

【おうち果樹園計画】我が家のレモン栽培記録を今後もお伝えしていきたいと思うので、参考にして下さい。

次回はNPポットからの植え替えです。