PlantesSucculentesの雑記

子供と妻が大好きなDIYが趣味な1970s

 

@Piante3
日本の西の方から日常での出来事/想い/学びを好き勝手に書いてます。

お家周りのデッドスペースを収納スペースに変える「単管パイプを使って屋根付き棚」をDIYしてみませんか?

こんにちはKeiです。

今回は単管パイプを使ったDIYです。

単管パイプは外径Φ48.6mm、厚さ1.8mmの鋼管でクランプやジョイントといった金具を使って組み立てていきます。

ホームセンターなどの資材売り場で積み上げられた単管パイプやクランプを見ると、DIYには敷居が高そうに感じられますが、パイプカッターを使えば簡単に切断できるので、単純な形に組み立てるのなら木材より簡単です。

ホームセンターで販売している単管パイプの写真

単管パイプDIY

単管パイプは、軽く強度もあって工具も単管パイプカッターとレンチがあれば、基本的に組み立てれるのでDIYにはもってこいの資材なんですが、無機質の丸いパイプは温かみが無く好みが分かれる所、特にクランプを使って組み上げると、ゴツゴツした見た目で機械的な感じがします。

単管クランプの写真

単管クランプ

でも!ジョイントを使えばかなりスッキリイケてる見た目で、なかなかオシャレな仕上がりになるんですよね

室内でつかったら武骨なジョイントが逆に洗練された素材のようにみえちゃうから不思議ですよね

単管パイプジョイントの写真

単管ジョイント

色んな用途に使える単管パイプですが、基本的なクランプやジョイント、単管パイプもホームセンターで簡単に手に入るので、思い立ったら直ぐにDIYを始める事が出来ます。

簡単直ぐに始められる、単管パイプDIYで必要な道具は?

単管パイプDIYは、パイプの切断とネジを回す工具があれば大抵の物は作れます。

最低限必要な道具はたったの2つ

単管パイプカッター

単管パイプを必要な寸法に切断する為に使用します。

購入する際は、切断出来る最大の外径と厚さを確認しましょう、単管パイプは外径Φ48.6mm、厚さ1.8mmもしくは2.4mmの鋼管です、パイプの厚さが2mm迄しか切断出来ない単管カッターもあるので注意

おすすめはこちらの製品

GISUKE パイプカッター φ6mm~50mm PC-300
切断能力:φ6〜50mm
最大肉厚3mm
本体サイズ(約):長さ170×高さ70mm
付属品:替え刃×1

φ6mm~50mmと細いパイプから単管まで切断OKで、コンパクトに収納できるのがおすすめポイント

ワンタッチ単管パイプカッター

切断する寸法が決まっているのであればホームセンターでカットすればOK 、わざわざカッターを購入する必要はありません。

※我が家がよく利用するホームセンターは購入した商品なら高速切断機を無料で使用できます。

レンチ

使用するレンチは組み立てに使う金具によって2種類あります。

ヘキサゴンレンチ(六角棒レンチ)orプラスドライバー

ジョイントを使う場合は、止めネジが六角穴付止めネジ(イモネジ)かプラスビスになっているのでプラスドライバーか写真のようなヘキサゴンレンチが必要になります。

レンチ写真

ヘキサゴンレンチは数本セットになった物が1Setあれば、単管パイプDIY以外でも重宝します。

写真左がヘキサゴンレンチセット

写真右がラチェットハンドルと8mmヘキサゴンレンチソケットと17mmボックスソケット

ラチェットレンチ

クランプを使うなら、17-21mmのラチェットレンチが使いやすいですよ

ラチェットレンチの工具写真

ラチェットハンドルに8mmヘキサゴンソケット+17mmのソケットがあればクランプとジョイント両方組めるのでわざわざラチェットレンチを用意する必要はありませんね。

少ない道具でDIY出来るのが単管パイプDIYの良いところ

単管パイプの購入

単管パイプはホームセンターで手軽に購入できますが、実は購入する際注意点があります。

ホームセンターで販売されている単管パイプは外径Φ48.6mm、厚さ1.8mmで長さが1m~6mが主流ですが、中には厚さ2.4mmの単管パイプも販売されている場合があります、厚い方が強度があるように思いますが実は材質が違います。

1.8mmは強い素材なので薄く軽く出来、逆に2.4mmは弱い素材だから厚くせざるを得なくなり結果重くなります。

同じSTK管なら実際の強度は薄く軽い1.8mmの方が上なので、パイプの刻印を確認しましょう。

激安単管パイプで刻印なしの場合は、それなりの品質と割り切って使いましょう

単管パイプSTK500/700の刻印

写真上がSTK500 パイプ径が48.6mmで厚さ2.4mm
写真下がSTK700 パイプ径が48.6mmで厚さ1.8mm

STK(一般構造用炭素鋼鋼管)とは構造用として規定されている炭素鋼鋼管でSTK500は引張強度が500MPa以上、STK700は引張強度は700MPa以上

1 Mpaとは?

「500MPa/700MPa」といわれてもピンときませんが、1 Mpaは1cm²(1cm×1cmの範囲)に約10kgの重さが作用する圧力です

写真のSTK700はマルイチ鋼管さんの製品でパンフレットでの製品説明はこちら

マルイチ鋼管ハンディーパイプSTK700パンフレット

マルイチ鋼管STK700パンフレット

クランプ&ジョイントの購入

クランプやジョイントは、事前に簡単な設計図を描いておけば、購入する際迷いません。

また、どのくらいの金具が必要になるのか費用面でもある程度把握出来るので、設計図は必要です。

図面があれば、お店で部材を見ながらイメージしやすいので、新たなアイデアが浮かぶかもしれませんよ!

我が家のデッドスペースにピッタリはまるようにイメージした図がこちら

caDIY3D-X

使ったソフトはcaDIY3D-X

直感的なマウスの操作だけで設計できて、ホームセンターで販売されている基本的な材料は標準で登録されているので、簡単に追加してイメージ出来ます。

各資材の単価も自由に設定出来るので、ホームセンターで価格を調べて入力すれば、費用も簡単に計算してくれめちゃくちゃ簡単

もちろん単管パイプやジョイント、クランプのパーツモデルもありますよ

30日間の無料期間があるので試してみては?

※使用期間後でも一部機能に制限が掛かりますが利用可能、ただ設計した図面は保存できなくなります。

DIYが設計から楽しくなる!PC初心者でもかんたんに扱えるCADソフト
直感的なマウスの操作だけで設計
最初の起動から30日間、全ての機能が試用出来ます。
クランプやジョイントの種類

クランプやジョイントには様々な製品があります

例えば単管を直角に固定して組む為のクランプ「直交クランプ」は、亜鉛電気メッキだと¥200程度ですが、錆びにくい溶融亜鉛メッキ(ドブメッキ)や防錆材ZAM製クランプになると¥1,000近くになります。

また同じような形状でも、単管パイプを直角に固定して組む為の「直交クランプ」や角度を自由に変えて組む事が出来る「自在クランプ」があります

直交クランプの写真

写真は直交クランプ

単管パイプに垂木を固定する「垂木止めクランプ」にも直交と自在があります。

締め付けるナットは17mm

タルキ止めクランプの直交と自在の写真

パイプジョイントにも様々な種類があります、よく使うのがコーナー継ぎ金具こちらのY継ぎ8個で四角形の箱が出来ます

こちらの商品は8mmのヘキサゴンレンチで締め付けます。

コーナーY継ぎ

コーナーY継ぎジョイント

棚を作るならT継ぎやX継ぎを使います

写真はT継ぎ

T継ぎジョイント

コーナーL継ぎ

L継ぎジョイント

筋交金具セット

筋交金具

他にも様々な形状のクランプ、ジョイントがあるので、ホームセンターなどで実際の商品を確認してみましょう。

単管パイプの切断

単管パイプの切断は電動工具が無くても、単管パイプカッターを使えば簡単に切断する事が出来ます。

単管パイプカッターの使い方

このように、単管パイプカッターはパイプを挟み込むようにセットして、レバーを締めながらクルクル回せば簡単にパキッと切断出来ます。

単管パイプカッター使い方
注意する点は、カッターの刃が単管パイプに直角に当たるようにセットする事、1周回して同じ位置に刃が戻って来る事を確認してから、切断を始めるのが綺麗に切断するコツです。

斜めになっていた場合、カッターの刃が螺旋状に移動して切断出来ません。

組みしろを計算して切断する

例えば、1m幅の棚を作る場合に単管パイプを1mで切断すれば良い訳ではありません。

単管パイプを金具で固定する場合、クランプならクランプの金具幅分、ジョイントならジョイントに差し込む寸法分の組みしろが必要になります。

棚の内寸が1mなのか?外寸を1mにするか?で、切断寸法が変わる点に注意

組みしろ分を考慮してパイプ長さを決め切断しましょう

仮組みしてマーキングした後、取り外して測定すればジョイントの入りしろが分かります。

こちらのT継ぎジョイントの寸法は、全長約9.5cmの挿しこみ量が約4cmなので、外寸で100cmにするのなら、単管パイプ89cmに左右金具分が+11cmで100cmとなります。

単管ジョイント組付けしろ

 

こちらのジョイントで深さ約2cmの位置に固定用ボルト、約3.5cmの位置にリブがありますが、挿しこんだ単管パイプは、リブで止まらず奥まで突き当たります。

奥まで突き込んだ場合、先に挿しこんだ単管パイプと後に挿しこんだ単管パイプで差込深さが変わる点に注意

単管ジョイントの組付け深さ

ジョイント組付け時の注意

ジョイントへの単管パイプ挿しこみ深さが浅いと固定用ネジが十分に効かず単管パイプが抜ける恐れがあります。仮組みなどで十分な挿しこみ量を確認してマーキング(基準線)をしておけば組付け時に確認が出来るので安心です。

クランプを使用する場合は、合わさる部分(クロスする箇所)の寸法が余分に必要

単管パイプをコンクリートで基礎固めする場合は、クランプ金具分のクリアランスを考慮して位置決めしましょう。

クランプ金具は約3cm程、単管パイプより大きくなってます

単管パイプクランプで必要なクリアランス

クランプのボルトが結構出っ張るので、極狭な場所には致命的、ざっくり5cm前後のクリアランスは必要ですね

単管パイプクランプの大きさ

ブログアイコンの考えるヒヨコの玩具
piante3

極狭空間にスッキリ、ピッタリフィットさせるには、ジョイントになるのかな?

切断におすすめな方法は?

切断する際のおすすめは、クランプを使う方法です。

カッターを回転させる時、切断するパイプが付いて回らない様に、パイプを保持する必要があるのですが何本も切断していると、単管を握っている手が痛くなってきます。

単管を切るときに手のひらで保持している写真

余った単管パイプに直交クランプをセットして、回り止めに使えば簡単に保持出来るので、おすすめ!

単管を切る時に直交クランプで保持している写真

単管パイプを組み立てる

単管パイプの組み立ては、いきなり金具を締め付けない事、クランプやジョイントの角度がずれていると、最終的にねじれた形になってしまうので、手で締めた後工具で4分の一回転程度締めた仮組みで組んでいきます。

注意点は、仮組みは手で締めただけにしない事、手締めた程度では作業中に金具が外れたりパイプが抜けたりする恐れがあり危険です、必ず工具を当てて仮り締めしましょう

仮組み状態なら、パイプや木材で軽く叩けば、微調整出来るので、歪んでいない事を確認してから本締めしていきます。

DIYで直角を出す時使うのが、直角三角形の各辺の比率が、3:4:5になるピタゴラスの定理ですが、枠を仮組みして対角を揃えれば直角になるので、対角寸法で確認する方が簡単です。

四角形の直角の確認方法

特にジョイント使用時に測定した対角の寸法が大きくずれている場合は、パイプがきちんとはまっていない可能性があるので確認しましょう。

単管パイプDIYは木材と比べての安くなる?

結論を言ってしまえば、単管パイプDIYは木材DIYと比べて、安くなるとは限りません。

設計図を描いて部品出しをすれば分かりますが、組み立てる為に金具を沢山使います。

例えば、我が家が良く利用するホームセンターでは、コーナーY継ぎ金具が¥1,180-なので、1m×1mの四角形の箱だとジョイントは8個で¥9,440-、単管パイプ4m¥1,680-×3本で¥5,040-の単管パイプ費用が掛かります。

  単価 必要数 費用
ジョイント(コーナーY継ぎ) 1,180 8 9,440
単管パイプSTK700(4M) 1,680 3 5,040
TOTAL     14,480

単価の安いクランプでも、1つ¥200-〜¥1,000-位ですから、この金具代が積もり積もって結構な額になってくるんですね。

単管パイプが安いからといってDIYを始めてしまうと、思わぬ出費となる場合があるので、注意が必要です。

それでも単管パイプDIYがおすすめな理由は

単管パイプは安価ですが、思いの外金具に費用が掛かってしまう単管パイプDIY、それでもおすすめな理由は、やはり木材より簡単って事です。

基本的な加工は単管カッターで切断するだけなので特殊な加工は不要、また強度的にも木材より大型化しやすく、金具を使って組み立てるだけ。

制作するサイズが大きくなってもジョイントの数が変わらければ、単管パイプ自体が安価な為、価格も大きく変わりません

また木材のように、シロアリや腐朽菌などの被害もなく同じ価格帯の木材に比べ圧倒的に耐久性が上

骨格を単管パイプで制作し金具で木材と組み合わせる事も簡単にできるので、見た目には木製と変わらない外観にすることも可能です。

単管DIYは直線の単管パイプを金具に差し込むだけなので、分解して組み直すことも簡単です。ジョイント単体はそこそこのお値段になりますが、再使用できる分扱いやすい資材だと思います。

ナチュラルな雰囲気のお庭には合いませんがバックヤードには、ズバリ!単管パイプDIYおすすめです